6:30に目が覚めた




夏が来た。長かった梅雨が明けた途端にヤッホーと言いたそうな入道雲が空に居座っているし暑い。あっちいね。小学校の夏休みも始まったみたいで、朝6:30、公園のラジオ体操に遅刻しそうな小学生がパタパタ走っていく音で目が覚めた。う〜〜ん夏だ



試験前1ヶ月くらいはちょっと怖い夢とか不安を煽るような夢をよく見ていたのに、試験が終わった途端にそんな夢を見なくなった。2、3日前にたまたま見た夢の中で私は新幹線の時間に遅れる〜!って走ってギリギリ間に合って、その車内で知らない女の子と仲良くなって一緒にトランプをしていた。

夢占いで検索したらなんかいい感じだったからほっとした。知らない女の子はとてもフレンドリーで、黒縁眼鏡が似合うお洒落さんだった。



ちょうど今、半年ぶりの帰省を終えて新幹線に乗っている。夢みたく焦らないように早めにホームに着いた。

試験が上手くいったのかはわからない。そんなことよりも試験が終了してフリーダムに過ごした後半の記憶しか残っていない。そう考えると正しい帰省だ、ビバ!!



じいちゃんばあちゃんが本当に好きだ。2人とも長生きしてね。昨日の夜は弟とじいちゃん家に行って、みんなでホルモン鍋を食べた。じいちゃんが炭鉱夫の親方をしていた頃のアルバムを見て、ばあちゃんが小学校を卒業した時の寄せ書きを見た。アルバムには泥まみれかつ笑顔いっぱいの男たちがたくさん写っていて、クールなじいちゃんはやっぱりあまり笑わずに写っていた。どの男よりもガタイが良くて誇らしくなった。寄せ書きの方は60年以上前の人間がそれぞれ手書きで書いたものだから不思議な感じがした。自分が12の頃の思い出を、23になる孫と眺めるって一体なんだ。時代が入り乱れているなぁ。ばあちゃんはどんな気持ちだったんだろう。


食後の皿洗いを手伝いながら、「春夏はいろんな花が咲くからそれを面倒見ているうちはボケない、庭で綺麗に咲いた花を職場に持って行ってみんなに喜ばれるのが好き」ってばあちゃんは言っていた。おぉ、私が花を好きになったルーツはここにあったのか、そうそう、この人の血が流れていたんだった。




私はきっと親に対して緘黙してしまう。干渉されるのが死ぬほど嫌だし表情や話し方から何かを感じとられるのも死ぬほど嫌だ。今回もちょっとしんどかったけど、気持ちがどーんと下がらないように、いっそ気持ちの抑揚を生まないように過ごしたらなんとかなった。何が原因でどうしたら楽になるのか、ちゃんとカウンセリング行こう。家に帰ってきてごめんなさいごめんなさいごめんなさいって思ってしまうのはきっとどうかしている。



私は地元の県が大好きだし、じいちゃんばあちゃんが大好きだし、親戚含め長生きしてねと思うし、今の時期ラジオ体操に参加しているちびっ子たちがみんなのびのび育っていけますように、と思っている。みんな元気に生きていこうね。




今回の帰省も夜行バスなんて選択肢になく迷わずに新幹線の切符を取った。最後に夜行バスに乗ったのはいつだろう。あと、少ないお小遣いでやりくりしてるらしい弟にお金をあげた。大した額ではないけどね。弟にお小遣いをあげるなんて私史上初めてだ。 帰省するたびに少しずつ、あぁ私大人になっていくんだなぁと思う。ただ、それを感じると同時に小さい頃の思い出をたくさんたくさん思い出して、あの頃の自分をいつまでも心に住まわせていたいなぁってほんのり祈る。