真夜中3時過ぎ、河原で後輩と眺めた夜空には木星が光っていた



タイトルが全てを物語ってしまうけど、推しの後輩バンドマンと過ごした夜はそんな感じだった。神様は私に味方をしてくれたようで、まさかその子と二夜連続でお酒を飲むことになるなんてほんとジーザス、ありがとう神様愛してる



バ先の女将さんが年明けてから突然優しくなって、バイト生をすんごく可愛がってくれるようになった。お客さんがいない時、“お掃除は後にしてみんなで遊びましょ”とスキッボっていうUNOの兄弟みたいなゲームに誘ってくれるし、お店を閉めた後、“あ〜今日も疲れた!好きなお酒飲んで良いから遊びましょ”ってイスラエルラミーキューブってゲームを出してくれる。女将さん大好き。


私と後輩バンドマンがバイトに出た二日間もそんな感じで、余った瓶ビールと白子の天ぷらをテーブルに広げて24時まで女将さんと3人で遊んだり、お鍋を作って〆の雑炊まで食べちゃったりした。

女将さんは75歳くらいなのにバリバリの酒豪で、辛口の日本酒をにこにこ飲んでいた。“あなたも飲んべえだねぇ”ってお猪口に注いでくれた。

半世紀一緒に過ごしてきた大将のことを“ハングリー精神に溢れる男だと思って結婚したけど違ったの、でも優しい所が好きなんだよねぇ”ってうっとり話してて、後から後輩と“女将さんの言葉は本当に重みがある、学と教養のある人間ってあんなに人生を謳歌しているのか”と話した



お店を出て2人で歩いてたら“飲みたくないっすか?”と誘われた。“あ、俺いま500円しか持ってない”と言うくせにコンビニで450円のハイライトを買って、ウキウキしながら居酒屋に向かう後輩、めちゃめちゃ可愛いな??

私がお金払うつもりでいたけど最後のお会計の時こっそり50円玉を渡してくる2こ下の男の子、可愛いが過ぎるな???

この際ヒモになってもいい、尊い、、、



3時間だらだらと人生のいろんなことを語った。彼の家族の話、元彼女の話、超えられない人の話。楽しければいいという彼の信念の話。バイトとサークルをして和気あいあいと4年間を過ごす大半の大学生のこと。その流れを黄金ルートって言ってたな。俺はその道に染まりたくはないって後輩は言ってた。ロックだ。



居酒屋が閉まる頃外に出て、まだ話足りなくて“星見に行こっか?”って声をかけたら“サイコー”と即答された。  自転車乗り捨てて町外れの河原まで歩いた。

めちゃめちゃに寒かった。


空が広く見渡せる私が好きな場所まで歩いた。

街灯が減るにつれて空がキラキラしだして、寝っ転がって星を見る後輩の隣に座ってオリオン座を探した。もう春になるからか見えなかった。星座早見盤みたいなアプリを使って2人でいろんな星を眺めた。空にかざしたスマホを2人で動かして、あれが木星、あれがこと座のベガ、向こうにはきっと天の川、って。

たまたま昼間に友達からもらった梅酎ハイのことを思い出してバッグを漁ったら入ってて、それを見せたら笑い出して2人で飲んだ。美味しかったなぁ。“トーキョーナイトダイブならぬ〇〇川ナイトダイブだね”って言ったら“いやそれはダサい、この街はダサい”と笑われた。本当に楽しかったなぁと今でも余韻に浸っている。




“友達と自転車で海に行くのはつまんなさそうだけど、たまごさんとなら楽しそう。いこ”  “じゃああったかくなったら行こか”と話して4時に解散した。


本当に楽しい夜だった。




次の日は後輩とバンドを組んでる19歳の子も呼び出して3人で飲んだ。同じ店の同じ卓に通してくれたのは前の日と同じ店員さんだった。深夜バイトお疲れ様です。


3人で、バンドのこと、音楽のこと、好きなコードのこと、たくさん話して、ウルトラ楽しい時間を過ごした。3時間あっという間に過ぎた。




人生の走馬灯が流れるとしたらこの夜をきっと思い出すだろうし、大学生活の中で記憶に残る夜ベスト10にも入るだろうな。忘れたくないから推しを語っちゃいました





この瓶を捨てずに持っている限り、私はあの夜を思い出して強い気持ちになれる気がする


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